不燃公社は、都市再開発法による市街地再開発事業の組合施行型としては都内第一号となった文京区江戸川橋地区をはじめ、関東大震災後に復興支援住宅として整備された一連の同潤会アパートの建替え等の市街地再開発事業に取り組んできました。法定再開発の制度創設以来、施設構成・権利者構成の面において多様なパターンの事業実績があります。近年では、連続立体交差事業と連携した事業(糀谷駅前地区、立石駅北口地区)にも取り組んでいます。
市街地再開発事業の基本的な仕組み(例)
再開発準備組合等に事業協力者(事務局含む)として初動期から関わり、行政やコンサルタントと連携して関係権利者の権利調整や合意形成を行います。
また、保留床を取得する参加組合員等となり、資金面からも事業を支えます。
権利変換のイメージ
市街地再開発事業の流れと
公社のかかわり方
- 協議会・検討会
- 事業協力
- 準備組合運営や事業資金の立替え、本組合設立に係る権利者との合意形成、都市計画協議など権利者の皆様とともに事業推進を行います
- 準備組合
- 権利者の皆様が考えるまちづくりを実現するための第一段階として、事業協力者として準備組合の活動支援を行うとともに都市計画協議などを実施します。
準備組合の活動支援は、公社職員を準備組合の事務局員として派遣するとともに、準備組合が必要とする事業資金の立替えを行います。
権利者の皆様との信頼関係を構築し、権利者の皆様の夢を実現するため、オーダーメイドによる、事業推進を行います。 - 都市計画決定
- 公共団体等と都市計画に係る協議を行い、市街地再開事業の都市計画決定を目指します。
都市計画決定後は、本組合を設立するにあたり事業計画(案)を作成するための調査を実施します。
権利者が抱える不安を払拭し、非営利法人たる財団としての中立・公平な立場から合意形成を行います。
- 組合運営業務
・参加組合員 - 本組合設立後は、組合運営業務を実施しながら権利変換計画に係る合意形成を行うとともに参加組合員(保留床の企画や参加組合員負担金)として確実に事業を実施いたします
- 組合設立
- 中立・公平な立場から円滑かつ適切に組合運営業務を実施します。
参加組合員として、組合運営が円滑に進むよう、資金面からも事業をサポートいたします。 - 権利変換
- 権利者の皆様の将来の生活再建が確実に実行できるよう、大切な資産の維持を図るため、中立・公平な立場から権利者が抱える課題を解決し、権利変換計画に係る合意形成を行います。
- 工事着手
- 権利者の皆様の仮住まい等を確定させ、既存建物を解体し、新築工事に着手します。
施工業者の選定については、東京都内の組合施行再開発第一号地区からこれまで50年超の完了実績(都内完了地区の1割超:21地区)からの経験とノウハウを活かし適切にアドバイスいたします。 - 竣工
- 組合事務局として、工事に係る進捗状況を確認しながら、確実に建物を竣工させます。
建物の竣工に伴い、管理組合を設立いたします。
事業の完了に伴い、組合事業費の精算を行い、組合の解散手続きを円滑に行います。 - 事業の完了
実績紹介
南池袋二丁目A地区
区本庁舎と分譲マンションを一体整備した日本初の事業「としまエコミューゼタウン」
- 所在地
- 豊島区南池袋
- 事業期間
- 2009〜2016年
- 関係権利者
- 127名
- 建物規模
- 49階
- 建物延面積
- 94,750㎡
- 建物用途
- 住宅(432戸)・庁舎・店舗・事務所